38週6日〜お葬式への出席〜

そろそろ産まれそう、なこの時期に大好きだった祖父が亡くなりました。


幼少時代一緒に住んでいて、

季節の野菜が実る畑に連れて行ってもらったり美味しい手料理を食べさせてもらったりと思い出が盛り沢山だった祖父。


実家までは車で2時間半ほど。母からはお腹の赤ちゃんが第一だから無理して来なくていいよ、と言われたのですが今回行かなくていつ行くんだ!と思い出席することにしました。


お腹が大きく喪服が入らなかったので、産後まで使えそうなマタニティ向けの黒ワンピースをしまむら系列のお店で買い、旦那さんには休みを取ってもらいました。


赤ちゃんには「今日はお葬式だからもうちょっと待っていてね」と語りかけながら。


きちんとお葬式に出るのは生まれて初めてだったのですが、なんだか不思議な感覚だったのです。


私はもともと霊感とかゼロで、むしろ鈍いくらい。目に見えないものを感じるなんてことは全くありませんでした。


到着後、棺に納められている祖父と対面したのですが、そこに居たのは闘病していたころのぼろぼろになった姿ではなく納棺士さんに綺麗にしていただいたとても美しい姿の祖父でした。


お葬式も火葬も滞りなく執り行われ、母はもちろん従姉妹も場面場面で涙を流していました。


人一倍涙もろい私もどれだけ泣いてしまうんだろうと思っていたのですが、これが全く泣かなかったのです。


祖父と対面した時に、直感的に「あ、おじいちゃんはここにはもう居ないや」って思ったんです。身体はここにあるけど、魂はもう別のところにいってるなぁと。

お葬式中、赤ちゃんはたまにモゾモゾ動くもののいつもより大人しめ。「おじいちゃんとお話してるんだね〜。あなたも今おでかけしてるのね」って思ったんです。お腹の中に身体はあるけど、ちょっとお留守番をしている感じ。


よく聞く「気配を感じた」とかでは無いのですが、赤ちゃんと祖父が交流してるような気がして全く寂しくなくて、悲しくなくて、むしろ今2人を会わせることができて良かった〜という暖かく、不思議な感覚でした。


自分が妊娠していなかったら絶対にそんなことは思わなかったのも間違いなくて、お腹に命が宿っている今だからこその感覚なのかな、と思いました。


その晩、お風呂に入っているときに赤ちゃんに今日のお礼を伝えながらお腹をナデナデ。


明日からはいよいよ39週!

笑うお産の本をもう一度読み直そう。

おじいちゃんも見守っててね。